海水魚飼育の混泳水槽での成功例と失敗例!
海水魚飼育の混泳水槽での成功例と失敗例!を、私の過去の経験から何点か挙げていきたいと思います。海水魚飼育における混泳は非常に微妙で、生体の大きさや個体の性格などで成功するか失敗するかが決まってきます。
この混泳の組み合わせなら95%大丈夫という場合でも、失敗し争いが絶えなくなる時もあります。また、逆にこの組み合わせは少し危険だと思った場合でも、多少の小競り合いだけで、激しい争いにはならない時もあります。
混泳というのは非常に奥が深く、やってみないと分からないという事が多いです。これから海水魚飼育での混泳を考えている方は、私が以前に経験した成功例と失敗例を参考にしていただきたいと思います。
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・混泳水槽の成功例!
◎カクレクマノミ×ナンヨウハギ
「ニモ&ドリー」で有名なコンビです。お互いが混泳に向いている事もありますが、両方とも小さめの個体だったのが、成功の一番の理由だと思います。いつも餌を仲良く食べていて、ケンカをしている姿を見た事がありません。
この2匹以外に混泳していたデバスズメダイなどとは、小競り合いが起きる時がありました。導入の順番は、先にカクレクマノミを飼育して3ヵ月後に500円玉サイズのナンヨウハギを追加しました。この方法で、成功期間は9~10年ぐらい。
◎ナンヨウハギ×スカンクシュリンプ
クリーナーシュリンプとして有名なスカンクシュリンプですが、水槽内でもそのクリーニングしている行動が見られます。私の水槽では、ナンヨウハギが嫌がる事もなく、気持ちよさそうにクリーニングをされていました。
他の生体も選り好みする事無く、クリーニングする姿が確認できました。この癒され行動を見たい方は、ぜひスカンクシュリンプを導入してみてください。導入する時期は、先でも後でも特に問題はありません。
◎デバスズメダイ×3匹
何かともめ事を起こすスズメダイの仲間ですが、デバスズメダイだけは例外で、複数匹導入しても多少の小競り合いぐらいで済みます。導入する際のポイントとして、同じぐらいの大きさの生体を同時に入れた方がうまくいく可能性が高くなります。
スズメダイの仲間は縄張り争いが激しいので、後から入れた生体が標的になってしまいます。成長に伴い個体差が出てくると小さい個体が狙われてしまう事もよくありますので、その時は別水槽に移すなどの配慮が必要になります。
・混泳水槽の失敗例!
◎デバスズメダイ×ハタタテハゼ
デバスズメダイは、スズメダイの仲間の中では性格が大人しいといわれていたので、混泳相手としてハタタテハゼを導入しました。最初のうちは何事もなく、混泳が成功していると思っていました。
導入して1カ月ぐらいが過ぎた頃、ハタタテハゼがライブロックの隙間から出ようとすると、デバスズメダイが攻撃している姿を見るようになりました。その4~5日後、ハタタテハゼはライブロックの隙間で死んでいました。
水槽内でこのような力関係ができてしまうと、関係を修復する事は不可能になりますので、早い段階で別水槽に移さないといけません。
◎フエヤッコの追加
尖った口が特徴のチョウチョウウオの仲間で、熱帯魚ショップで見た時から欲しくなり、人口餌にも慣れているという事で導入を決めました。
1週間ぐらいは特に問題に気付きませんでしたが、徐々に元気がなくなり、水槽の底にジッとしている時間が増え、翌日には死んでいました。餌を食べているように見えましたが、どうやら食べてなかったらしく、かなり衰弱していました。
ショップで餌付いていると言われても、環境が変わると餌を食べなくなる事があります。また、小さめの個体の方が餌付きやすいので、購入する際の参考にしてください。
◎ハタタテダイの追加
背びれがピンと立ち、白と黒の模様も特徴的で、存在感があるため導入を決めました。チョウチョウウオの仲間とは知らずに、水合わせのみで水槽内に導入。
次の日の朝水槽を見ると、ハタタテダイが水槽の底で横たわっていて、その日の昼頃には死んでしまいました。
その後、水槽内には白点病が発生し他の生体にも影響が出てしまったため、魚病薬を入れたり水替えをしたりと、ものすごく大変な思いをしました。
上記のフエヤッコや、このハタタテダイもそうなんですが、チョウチョウウオの仲間を導入する際はトリートメントタンクでしっかりトリートメントをしないと、かなりの高確率で死なせる結果となってしまいます。
チョウチョウウオの仲間の飼育を考えている場合は、この導入時のトリートメントが一番のポイントとなりますので、飼育の知識を付けてからチャレンジしていただきたいです。
◎ヨスジリュウキュウスズメダイ×3匹
白と黒の縞模様が特徴のスズメダイの仲間で、気性が荒いため複数飼育はできないだろうと思っていました。海水魚にはカラフルな魚種が多く、白黒模様は逆に目立つため、最低でも3匹ぐらいは導入したいと思って色々調べました。
すると、ヨスジリュウキュウスズメダイは、同サイズの個体なら混泳できる可能性があると知り、3cmぐらいの個体を3匹導入しました。多少の小競り合いはありましたが、なんとか約3年は上手く混泳できていました。
しかし、徐々に個体差が出て、小さい個体から順に死んでいきました。争いをしだすと、相手のヒレをボロボロにするまで攻撃し、最終的には殺してしまいます。
一時期は混泳が成功していても、突然個体の力関係が変わる事も多くあります。特に、スズメダイの仲間同士の混泳には気を付けていただきたいと思います。
約3年の間は混泳ができていたので、完全な失敗という訳ではありませんが、やはり生体を死なせてしまったので、失敗の方に記載しました。
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まとめ
混泳は、最初のうちは成功したと感じてても、お互いが水槽に慣れてきたり成長したりすると、徐々に力関係が変わってきたりします。(この、力関係の変化が突然起こってしまう事もしばしばあります)
最低3カ月ぐらいは気にかけ、様子を見るように心掛けましょう。もし争いが起きているようなら、早い段階で隔離するか別水槽に移すなどを考えないといけません。
私の過去の経験から、海水魚の飼育や混泳は成功より失敗の方が断然多いです。色々調べて知識が豊富になっても、飼育する生体の方は大きさや性格が個体ごとに違うため調べた通りにはいかず、なかなか難しい面があります。
失敗を少しでも減らしていくためには、無謀な混泳を避ける事が大切です。導入したい生体の優先順位を決めて、自分の飼育したい生体を中心に混泳相手を決めていただきたいです。そして、やはり普段からしっかり水槽を観察する事も重要なポイントになります。
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