海水魚水槽において有効なコケ対策は!

海水魚水槽において有効なコケ対策は!

海水魚水槽のコケ対策に悩んでいる方も多いですよね?

ガラス面に付着するコケが鑑賞の邪魔になり、大好きな生体やサンゴが見えずらくなってストレスに感じている方も多いと思います。

コケが発生する原因は色々考えられますが、水替えや掃除の頻度が少な過ぎるのが一番の原因になります。しかし、忙しい毎日を送っている中、水替えや掃除の時間が取れないのが現実です。

ここでは、海水魚飼育を長く快適に楽しむために少しでもコケの発生が抑えられる方法を考えてみましたので、水槽のコケに悩んでいる方は参考にしていただきたいと思います。




・何故コケが発生するのか?

何もない透明の水からコケが発生するのは、何か不思議な気がしますよね?

しかし、原因をつくっているのは、実は飼育者である事がほとんどになります。

一番大きな原因は、与え過ぎて余ったエサや魚のフンです。それらが分解されてリン酸やケイ酸になり、水中内にわずかに存在していたコケが、次々に増えていくという仕組みになっています。

直射日光が当たる場所に置いていたり、照明時間が長すぎる事もコケが発生する大きな原因になります。

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コケは有害なのか?

魚に害のあるコケはありませんが、サンゴに悪影響を及ぼすものは存在します。水槽内に発生するコケは色々な種類がありますが、水槽立ち上げ初期によく発生する茶ゴケや緑ゴケは、鑑賞の邪魔になるだけでほとんど無害です。

サンゴに悪影響なのは、トロロ藻とラン藻です。トロロ藻はサンゴに絡み付き、そこからサンゴの共肉が剥がれたり溶けたりしていきます。また、ラン藻はサンゴやライブロックの表面を覆ってしまうため、照明の光を遮ってしまいます。

・コケの発生を抑えるためには?

もちろん、定期的な水替えが一番大切なんですが、コケ対策だけのために水槽掃除をするのは、やはり面倒な気がしてしまいます。コケの発生を少しでも抑えるために、以下の事を実践してみてはいかがでしょうか。

◎照明の点灯時間を短くする。

◎エサの量を減らす。

◎生体数を少なくする。

◎適度な水流を作り、ゴミ等を溜まりにくくする。

◎浄水器を使い、水替え用の海水を「純水」で作る。

下の3つは、生体を別の場所に移動させたり、水流ポンプや浄水器を購入しないといけないので、すぐに実践するのは難しいです。しかし、上の2つは今日からでもできる事ですので、心掛けていただきたいと思います。

掃除の方法も一工夫必要になります。ガラス面等に付着したコケを掃除する時、取ったコケを水槽内に撒き散らさないように、水槽の底の方から水面に向けてゆっくり掃除していくのもポイントです。

水槽内にコケの成分が残っていると同じ事の繰り返しになり、一度綺麗に掃除した水槽も、すぐにコケが発生してしまいます。




・コケを食べる生体は?

水槽内の生体数に余裕がある場合は、コケを食べる生体を導入するという方法もあります。「ハギ類・アイゴ類・カエルウオ類・貝類」が、コケを食べてくれる主な種類になります。

混泳相手として向かない生体は導入できませんが、コケの種類によって好む生体が違いますので、簡単に一覧として表していきます。

(茶ゴケを好む種)

◎コーレタン

◎カエルウオ各種

(少し毛足のあるコケを好む種)

◎キイロハギ

◎パープルタン

(毛足の長いコケを好む種)

◎パウダーブルー

◎クログチニザ

(砂の上のコケを食べる種)

◎マガキガイ

◎ヤドカリの仲間

(ガラス面のコケを食べる種)

◎シッタカ貝などの巻貝

※アイゴ類は、茶ゴケをあまり好みませんが、それ以外のコケは、そこそこ食べてくれます。

以上のように、コケの種類別に好む生体を挙げてみました。元から水槽にいた生体との組み合わせも重要なポイントになりますが、導入できる場合は試してみるのもよいと思います。

これらコケを食べる生体にはハギの仲間が多いのですが、人口餌を与えていると徐々にコケを食べなくなってしまいます。また、淡水水槽のヤマトヌマエビのような働き者のコケ取り役がいないのも海水水槽の特徴です。ですので、上記の生体による対策は、初期段階のコケ対策と考えてください。

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まとめ

海水魚水槽を楽しむ上で、鑑賞の妨げになるコケの存在が邪魔に感じる事も多いと思います。「何とかコケを無くす方法はないのか?」とつい考えてしまいますが、一番の解決策は、やはり定期的な水替えになります。

コケの発生を少なくするためには、まずコケ発生の仕組みを知る必要があります。それによって、普段の水槽管理で気を付ける事や、揃えた方が良い器具類等も分かってきます。

また、コケを食べる生体を導入する際は、水槽に元々いた生体と混泳できるかが一番のポイントになりますので注意してください。

コケが発生して悩んでいる方は、「照明の点灯時間を短くする!」・「エサの量を減らす!」を、まず実践していただきたいです。綺麗な水槽を長く見ていたい気持ちや、可愛い飼育魚にエサをたくさん食べさせたい気持ちは分かりますが、時にはガマンも必要になります。

また、水槽を直射日光が当たる場所に設置している場合、光を遮れる物を置いてみてください。簡単な事ですが、これだけで少し効果が出てくると思います。

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