海水魚の興味深い生態「共生」を自宅で再現!

海水魚の興味深い生態「共生」を自宅で再現!

海水魚の興味深い生態「共生」を自宅で再現したいと思っている方も多いですよね?

そこで、まず「共生」とは何なのか?って事になります。

海水魚の中には面白い生態を持つ種類が多くいますが、その中でも興味深いのが「共生」という行動になってきます。「共生」とは、お互いがお互いを守る関係で、双方それぞれに利点がないと、この関係は成り立ちません。(一部、片方共生といって片方だけに利点がある共生もあります)

「共生」というと、クマノミの仲間とイソギンチャクが有名で、水族館などで見て癒された方も多いのではないでしょうか。ここでは、それぞれの共生関係を説明していきたいと思います。




・「共生1」(クマノミ×イソギンチャク)

イソギンチャクの触手には刺胞毒があり、この毒で獲物を麻痺させて捕食しています。ところが、クマノミの体表には特殊な粘液が分泌されているので、イソギンチャクに触れても大丈夫なんです。そしてクマノミは、外敵から身を守るためにイソギンチャクで生活しています。

一方クマノミの方は、あの特徴的なクネクネと泳ぐ行動で、イソギンチャクの触手間に新鮮な海水を供給したり、天敵のチョウチョウウオを追っ払ったりします。

この共生は自宅の水槽でも再現する事が可能ですが、いくつかのポイントがあります。クマノミ類は飼育が簡単で初心者向けなんですが、イソギンチャクは水質悪化や高水温に弱く、充分な容量のフィルターと水槽用クーラーがないと飼育は難しくなります。

また、イソギンチャクは自分の居心地の良い場所を求めて水槽内を移動しますので、ヒーターカバーは必須になり、サンゴや装飾品の配置にも気を付けないといけません。

そして、イソギンチャクとクマノミにはそれぞれ種類があり、どの組み合わせでも共生するという訳ではありません。やはり好みがありますので、どの組み合わせが良いのか記載していきます。

①ハタゴイソギンチャク・・・カクレクマノミ・セジロクマノミ

②センジュイソギンチャク・・・カクレクマノミ・ハナビラクマノミ

③シライトイソギンチャク・・・クマノミ・カクレクマノミ

④サンゴイソギンチャク・・・クマノミ・スパインチーク

⑤タマイタダキイソギンチャク・・・ハマクマノミ・スパインチーク

自然下で共生しているパターンを表してみました。しかし、水槽内では必ずしも成功するとは限りません。この共生に100%はありませんので、残念ながら飼育してみないと分からないという事になります。

また、逆に自然下では共生しない組み合わせでも水槽内では成功する場合もあります。ハタゴイソギンチャクとセンジュイソギンチャクは飼育難易度が高いので、まずは飼育が一番簡単なサンゴイソギンチャクの飼育から始める事をオススメします。

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・「共生2」(共生ハゼ×テッポウエビ)

テッポウエビは、その大きなハサミで巣穴を作ったり、巣の修理をしたりします。テッポウエビは目が悪く、巣作りの最中に外敵に襲われないように、共生ハゼが見張り役をしています。そして、作った巣に一緒に住ませてもらい、テッポウエビに体のクリーニングもしてもらいます。

それだけだとテッポウエビには不利なように感じますが、実はそんな事はありません。巣からあまり移動できないテッポウエビに、海藻などのエサを届けてあげるのが、共生ハゼの役目になります。この共生にも、やはり組み合わせがありますので記載したいと思います。

①ギンガハゼ・・・ニシキテッポウエビ・モンツキテッポウエビ

②ニチリンダテハゼ・・・ニシキテッポウエビ・モンツキテッポウエビ

③クビアカハゼ・・・ニシキテッポウエビ・モンツキテッポウエビ

④ヒレナガネジリンボウ・・・ランドールズピストルシュリンプ

⑤ヤシャハゼ・・・ランドールズピストルシュリンプ

共生ハゼの体長が①~③は6センチ以上で、④~⑤は5cm以下になります。この体長によって、適したテッポウエビの種類が変わってきます。ハゼとエビのサイズに違いがあり過ぎると共生しない可能性があるので、できるだけサイズを合わせてあげるようにしましょう。

共生ハゼ同士は激しいテリトリー争いになりますので、水槽内に1匹と決めて共生を楽しんでください。水槽サイズは、30cmキューブ水槽ぐらいの小さ目な水槽の方が観察しやすくなります。

飼育方法として、同種はもちろん他魚種とも混泳はせず、共生ハゼとテッポウエビを1匹ずつ水槽に導入した方が良いです。




・「共生3」(番外編)

これは共生という事ではありませんが、魚の体表をクリーニングするクリーナーシュリンプといわれるエビがいます。スカンクシュリンプとホワイトソックスがその代表的な種類で、白点病の原因になる細菌類をクリーニングしてくれます。

この行動で魚の病気が少しでも予防できるとしたら、魚から見ると立派な共生といえるかもしれません。

やや大きめの魚や、小型魚に対してもクリーニングする行動が見られますので、水槽内でも容易に観察する事ができます。しかし、エビを捕食する魚とは混泳できませんので注意してください。

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まとめ

海水魚の共生は、非常に興味深い行動だと思います。そして、何より自宅の水槽でも再現できるのが一番の魅力になるのではないでしょうか。

水槽サイズですが、クマノミ×イソギンチャクは最低でも60×45×45水槽が必要で、共生ハゼ×テッポウエビは30cmキューブ水槽が向いています。

クリーナーシュリンプの方ですが、既に海水魚飼育をしている場合は、スカンクシュリンプかホワイトソックスを導入するだけで大丈夫です。これから海水魚飼育を始める場合は、60cm規格水槽で数匹の小型魚と一緒に導入すれば、クリーニング行動を観察する事ができます。

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