安価でも導入するのに気を付けたい「海水魚」は!

安価でも導入するのに気を付けたい「海水魚」は!

安価でも導入するのに気を付けたい「海水魚」は!というテーマで話を進めていきたいと思います。

比較的高額なイメージがある海水魚ですが、実は2000円以下で購入できる生体も意外と多くいます。スズメダイの仲間・クマノミの仲間・ニセスズメの仲間・遊泳性ハゼの仲間などが代表的で、安価には思えないようなキレイな個体が揃っています。




淡水魚に比べて海水魚は縄張り争いが激しく、淡水魚のように群泳させて楽しむというより、相性のよい生体の種類を1匹ずつ選んで混泳を楽しむのが一般的になります。しかし、この相性のよい組み合わせを探すのが意外と大変で、一歩間違えれば水槽内が争いの絶えない戦場と化してしまいます。

ここでは、金額設定を2000円以下として「同種同属間で争う種類」を中心に、「病気になりやすい種類」なども記載していきたいと思います。

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・同種同属間で争う種類!

◎スズメダイの仲間

金額が300円前後と手頃で、複数匹導入したくなってしまうスズメダイの仲間ですが、同種間では激しい縄張り争いなり、最終的には一番強い個体が生き残るという結果になります。この種類で複数飼育できるのはデバスズメダイ」のみと言って良いでしょう。

それ以外のスズメダイの導入は、水槽内に1匹と考えなければいけません。(数カ月の混泳は成功しますが、成長に伴い個体差が出てくると長期飼育は難しくなります。)私自身もヨスジリュウキュウスズメダイを3匹飼育していましたが、徐々に個体差が出て、2年後には争いが始まり、最終的には一番大きな個体が生き残りました。

また、他魚種にもちょっかいを出しますので、水槽内の厄介者になる事が多いです。混泳水槽を考えている場合は、水槽への導入をあまりオススメできない種類になります。どうしても導入したい場合は、小型水槽での単独飼育が一番理想的です。

◎クマノミの仲間

1000円~1500円前後と水槽に導入しやすい金額ですが、ペア以外の同種同属間では、やはり争いになりますので注意が必要です。他魚種との混泳はというとカクレクマノミ」「ハナビラクマノミ」は、この仲間の中でも比較的温厚な方なので混泳は可能ですが、クマノミ」はやや大きくなりますので、多少ちょっかいを出すようになります。

「ハマクマノミ」スパインチーク」は非常に攻撃的で、同種・他魚種共に混泳は難しいため、単独飼育が望ましいでしょう。

◎ニセスズメの仲間

ニセスズメの仲間で代表的なのが、「バイカラー・ドティーバック」です。体の半分で分かれるピンクと黄色の体色が特徴で、水槽内でも非常に目立つ存在になります。

金額も1500円前後と手頃な事から、水槽のワンポイントとして導入したくなりますが、性格がスズメダイ以上にきつく、同種・他魚種問わずに攻撃をします。特に、遊泳性ハゼとの相性が悪く、一方的に攻撃を仕掛けていきます。小型魚との混泳よりも、やや大きめの中型魚との混泳が向いています。

◎ベラの仲間

この仲間で安価に販売され流通量も多いのが、ニセモチノウオ」になります。1000円前後で販売されている事が多く、見た目が可愛く感じる事から導入したくなりますが、同種同属間ではもちろん激しい争いになり、体型の似た魚種とも争いになってしまうので注意が必要です。

もう一つ1500円前後で販売されているのが、ツユベラの幼魚」になります。幼魚のうちは目立つオレンジ色の体色が可愛いのですが、成長と共に色が地味になり、体長も25cm程度になります。エビ・カニ・ヤドカリは食べられてしまうので同居はできません。

◎ハゼの仲間

大人しいイメージのあるハゼの仲間ですが、同種間やハゼ同士では激しい争いになります。1500円前後で販売されているので、ハタタテハゼ」のホバリングする姿を見たくて複数匹導入したくなりますが、複数匹導入しても激しい争いの末に1匹だけになってしまいます。

他魚種には無関心で混泳向きですが、逆に臆病すぎる面があるので、気の強い魚種との混泳は控えた方が無難です。驚いた時、水槽の外に飛び出してしまう事故が多いので、水槽の蓋は隙間なく閉めておかないといけません。




・病気になりやすい種類!

◎チョウチョウウオの仲間

海水魚の中で最も白点病になりやすいのが、チョウチョウウオの仲間になります。1500円~2000円前後で販売されている個体も多く、非常に人気の高い種類なんですが、水槽に導入する際にしっかりトリートメントをしないと、かなりの高確率で白点病になってしまいます。

魚病薬を使う事も多いので、サンゴ・エビ・カニのいる水槽では飼育が難しくなります。ライブロックも入れず、飾りサンゴなどを使ったレイアウトが一般的です。

◎その他の魚種

「ファインディング・ニモ」で人気になったナンヨウハギ」も、白点病になりやすい魚種になります。ナンヨウハギは金額が4000円前後なので、今回の2000円以下というテーマには合いませんが、飼育を考えている方も多いので一応記載しておきます。

また、3000円前後で販売されているロイヤルグラマ」も白点病になりやすく、立ち上げ初期の安定していない水槽への導入はオススメできません。

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まとめ

熱帯魚ショップで、2000円以下と比較的安価で販売されている種類の生態を記載してみました。海水魚も人間と同じで、1匹ごとに性格の違いがあるので、混泳が大丈夫といわれている組み合わせでも100%成功するとは限りません。

また、安価だからといって何も考えずに導入してしまうと、その後の生体の追加ができなくなり、自分の理想とする水槽には近づけなくなってしまいます。

「安価=混泳向き」・「高価=混泳が難しい」という訳ではありません。安価だからといってすぐには導入せず、上記の内容を参考にしていただいて、生体選びには十分注意してください。

一つ間違えてはいけないのが、性格がきついからといって100%混泳ができないわけではありません。ですので、生体の性格などをよく理解して自分なりにしっかりと研究をし、できるだけ成功する確率の高い組み合わせを考えていただきたいと思います。

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