水族館で泳いでいる海水魚は自宅で簡単に飼えるのか!

水族館で泳いでいる海水魚は自宅で簡単に飼えるのか!

水族館で泳いでいる海水魚は自宅で簡単に飼えるのか!と、疑問に思っている方も多いですよね?

先に答えを言うと、水族館で展示されている生体はたくさんいますが、種類を選べば飼育は可能になります。実際に海水魚飼育を楽しんでいる方は数多くいますし、私自身も10年以上前から楽しんでいます。

自宅での飼育を考える場合、水槽を置けるスペースが限られてしまうため、大きなサメ・ウミガメ・1mを超すようなカニなどは、もちろん飼育する事はできません。

また、30cmを超える大型の海水魚も、かなりの大きさがある水槽や飼育設備が準備できないと飼育は難しくなります。

では、どの海水魚だったら飼育できるのか?という事になりますが、どのぐらいの大きさの水槽が自宅に置けるかによって変わってきます。例として、水槽の「大きさ・水量・重さ」を表していきたいと思います。




・水槽サイズ例!

①30cmキューブ水槽(30×30×30)

水量約27L・総重量約30kg

②60cm規格水槽(60×30×36)

水量約60L・総重量約65kg

③60×45×45水槽(60×45×45)

水量約120L・総重量約130kg

とりあえず、海水魚飼育で人気のある水槽サイズを3種類例として挙げてみました。水量は水槽に満タンの海水を入れた場合で、総重量は水槽内に入れる装飾品などによって変わってきます。あくまで目安として考えてください。

水量の計算方法は「横幅×高さ×奥行÷1000=水量」になります。そして「1L=1kg」を重さの目安として、自宅にどのサイズの水槽を置くかを決めるようになります。

水量の多い大型水槽を置く時は、床が水槽の重さに耐えられるように床の補強工事をしないといけない場合もありますので注意してください。

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・自宅でどのような海水魚が飼えるのか!

水槽サイズによって、飼育できる生体や導入できる数は変わってきますが、自宅の水槽で飼育する場合は、小型で丈夫な種類が基本となります。「スズメダイの仲間」・「クマノミの仲間」・「ニセスズメの仲間」などが飼育初期の段階では向いています。

飼育する生体を選ぶ際に気を付けたいのが、海水魚は激しい縄張り争いをする点になります。スズメダイやニセスズメは小型で丈夫なうえ、安価でエサ食いもいいので言う事なし!と思いきや、激しい縄張り争いをします。

それも、小競り合いという生易しいものではなく、最後の一匹になるまで激しい争いが続いてしまうので、この種類の中から比較的温和なものを探していかないといけません。

スズメダイでしたら「デバスズメダイ」クマノミでしたら「カクレクマノミ」などが比較的温和で、飼育初期の段階での混泳に向いている種類になります。この初期段階で間違った選択をしてしまうと、後々の生体の追加が難しくなりますので注意していただきたいです。

もう一つは、自分の目指す水槽にするために、先に水槽の主役を決める事です。

①カクレクマノミとナンヨウハギで「ニモ&ドリー」を自宅の水槽で再現。

②ハナダイの仲間を多数導入した群泳水槽。

③派手な体色の小型ヤッコを主役とした混泳水槽。

④共生ハゼとテッポウエビの共生水槽。

⑤クマノミの仲間とイソギンチャクの共生水槽。

⑥海水魚と共にサンゴをレイアウトしたサンゴ水槽。

少し例として挙げてみましたが、どれも自宅の水槽で作り上げる事は可能です。④番以外は大きめの水槽やそれなりの飼育設備が必要になりますが、苦労して徐々に作り上げていくと、水族館に負けないぐらいの癒され空間ができあがります。

④番の共生水槽は、30cmキューブ水槽ぐらいのサイズが向いています。逆に大きい水槽ですと、どこの場所で共生しているのか発見しづらく、せっかく共生が成功しても観察ができなくなってしまいます。




・海水魚飼育の疑問点!

海水魚飼育をするにあたって、疑問に感じている事も多いと思います。私も、最初は何から始めればいいのか分からず、熱帯魚ショップの店員さんに聞いてまわりました。

その中でも、これは知っておいた方が良いと思う内容を記載していきたいと思います。

◎そもそも海水はどうやって準備するのか?

もちろん、自宅の近くに海があれば汲んでくればいいのですが、ほとんどの方はできません。そのため、熱帯魚ショップで販売されている「人工海水の素」をカルキを抜いた水に溶かして作ります。

海水の比重(濃度)は、飼育に適した数値に合わせる必要があり、数値は「1.019~1.024」が最適になります。また、その比重を測るための「比重計」という器具も必要になってきます。

水槽の海水は、少しずつ水分のみが蒸発していきますので、比重は1.019~1.021ぐらいの低めで作るように心がけてください。

◎ショップで販売しているライブロックって何?

ライブロックとは、微生物が充分に繁殖している海にあった岩の事で、水槽のろ過を助ける効果があります。水族館のように自然な岩組を目指す場合、60cm規格水槽で最低5kgぐらいは必要になります。1kg2000円~3000円と意外に高価なんですが、後々の飼育を考えて導入する事をオススメします。

ライブロックを水道水で洗うと微生物が死滅してしまいますので、導入の際は飼育水ですすぐ程度にしてください。赤や紫の石灰藻がほどよく付着し、変なニオイのしないものが良質とされています。

◎60cm規格水槽で何匹ぐらい飼えるのか?

水槽のろ過能力にもよりますが、水量に対しワンランク上のフィルターを設置している場合、小型なものなら4~5匹でしょうか。しかし、一度に導入するのはオススメできませんので、性格の弱い個体や小さい個体を先に入れるようにし、1匹ずつ様子を見ながら追加していくようにしましょう。

淡水の小型熱帯魚と違い、海水魚は一匹一匹に存在感がありますので、それほど数多く導入しなくても見栄えの良い水槽になります。生体の数を増やす事を考えるよりも、混泳の組み合わせに重点をおく必要があります。

◎普段の水槽管理は?

決まった時間にエサを与えたり、決まった時間に照明を点けたり水温をチェックしたりと、それほど難しい事はありません。

ポイントとなるのは水替えで、水槽サイズによって頻度は変わってきますが、水質が安定しにくい小さい水槽だと水替えの頻度が増え、60cm規格水槽ですと2~4週間に1回水量の半分程度を交換するようになります。

水替えの時、海水の比重合わせに時間がかかると思いますので、このようなものを準備しておくと便利です。

写真では少し見づらいのですが、カップの中央部分に黒い線を引き「10リットルの水」と書いてあります。このように目印を付けておけば、いちいち比重計で比重を測らなくても飼育に適した海水を作る事ができます。

この黒い線を引くのが難しいと感じるかもしれませんが、10リットル用の人工海水の素を使えば簡単にできますので参考にしてください。また、現在はこのような専用カップがショップでも販売されています。

・海水魚の組み合わせ!

海水魚の組み合わせですが、この組み合わせなら100%大丈夫というのはありません。

この組み合わせなら大丈夫だと思っても急に激しい縄張り争いが起きてしまったり、この組み合わせは少し危険だと思っても小競り合い程度で済んだりと、同じ種類でもそれぞれ個体の性格に違いがありますので、残念ながら飼育してみないと分からないという事になります。

また、最初はもめ事もなく成功していても、個体の成長に伴い突然力関係が変わって縄張り争いをする事もあります。普段から水槽を観察する癖を付ける事も大事ですが、必要に応じては避難用の水槽を準備しないといけません。

その中でも、比較的混泳の成功する確率が高い組み合わせを見ていきたいと思います。

◎カクレクマノミ×ナンヨウハギ

この「ニモ&ドリー」の組み合わせは、かなりの高確率で混泳が成功します。どちらも他魚種に対してそれほど敵対心がなく、性格的にも強い方ではないのが理由になります。

しかし、ナンヨウハギは最大で25cm前後になるので、大きくなるに連れ性格が強くなっていき、相手にちょっかいを出すようになってしまいます。ですが、水槽内では水槽サイズに合わせて成長していくため、そこまで大きくなる事はないでしょう。

◎デバスズメダイ×ルリヤッコ

デバスズメダイは、スズメダイの仲間の中では唯一混泳が可能な種類になります。同種間でも混泳ができるので、デバスズメダイ3匹×ルリヤッコという混泳でも大丈夫でしょう。

デバスズメダイを最初に導入し、1~2週間後にルリヤッコを導入した方が成功確率が上がります。

◎キンギョハナダイ×5匹

デバスズメダイと同じく、海水魚の中では珍しく同種間で混泳ができる種類になります。逆に、1匹だと水槽に馴染むのに時間がかかり、5匹ぐらいを一度に導入した方が早く水槽に馴染みます。

体長が8cm前後になりますので、水槽サイズには注意が必要で、ある程度の水量が確保できる60×45×45水槽ぐらいは用意したいところです。

混泳は、上記以外にも色々な組み合わせが考えられますが、海水魚は同種同属間で激しい縄張り争いをする種類が多いので、組み合わせを考える場合に一番重要なポイントとしなければなりません。

また、過密すぎる混泳は全ての生体に悪影響ですので、導入する生体数には充分注意していただきたいです。

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まとめ

自宅で海水魚を飼育する場合「自宅に小さい海を作る」というイメージを持っていただきたいです。海の底には砂があって、海中にはライブロックやサンゴがあり、そして魚が泳いでいます。

①水槽に底砂を敷き、海水を作って入れる。

②その水槽の中にライブロックを入れる。

③太陽光の代わりに照明を点け、波の代わりに水流ポンプで水流を作る。

④そして「小さい海」ができ上がったら、サンゴや魚を導入する。

簡単に言うとこんな感じになります。最初の段階から、水族館のような水槽にするのは少し難しいですが、水槽管理をしっかりと行い、少しずつ手を加えてサンゴや生体などを追加していけば、自分が理想とする水槽に近づいていきます。

水族館で自分の飼育したい生体が見つかったら、自宅に自分好みの「小さい海」を作り、徐々にステップアップして水族館の水槽を目指していっていただきたいと思います。

(関連記事)以下の記事も参考にしてください。

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