海水魚飼育とイソギンチャク飼育の基礎知識!

海水魚飼育とイソギンチャク飼育の基礎知識!

海水魚飼育とイソギンチャク飼育の基礎知識は、特に初心者の方が知りたい情報ですよね?

これから海水魚飼育を始めてみようと考えている方や、イソギンチャクの飼育を開始したいと思っている方は、参考にしていただきたいと思います。




海水魚飼育の基礎知識!

◎飼育水

飼育水は普通の水(淡水魚用)ではなく、海水を用意します。海水といっても海から汲んでくる訳ではなく、カルキを抜いた水に「人工海水の素」を溶かして作ります。

海水には比重というものがあり「1.019~1.023」の比重に合わせて作っていきます。

最初は手間取りますが、慣れてくればそれほど難しくなく作れるようになります。海水を作る際に海水の比重を計る「比重計」が必要になりますので準備してください。(熱帯魚ショップで2000円前後で販売しています)

海水を作るのが面倒な場合は、直接海から汲んできてもOKです。しかし、100リットル必要だとすると20リットルのポリタンク5個分になりますので、海の近くに住んでいる方以外は少し難しいかもしれません。

◎ライブロック

淡水魚飼育では使わない物です。簡単にいうと海にあった岩の事で、バクテリアや微生物が豊富に付着していて、水槽に必要な量を導入すれば水質維持の手助けになります。

良いライブロックは、赤や紫色の石灰藻が付着していて、いやなニオイがしません。悪いライブロックはその反対で、石灰藻が付着してなく、腐ったようなニオイがします。

金額は、1kg2000円~3000円で販売されているものが多く、60cm規格水槽ですと5kg~7kg必要になります。

熱帯魚ショップで販売されているものはkg単位なので、5kg買った場合は10000円~15000円ぐらいです。

◎プロテインスキマー

これも淡水魚飼育では使用しない器具で、濾過フィルターがしっかり機能していれば補助的な役割になります。細かい泡を発生させて、水中のゴミやタンパク質を除去する器具で、水槽の中に入れるタイプや外に置くタイプなどがあります。

金額が安いのは、エアーリフト式(エアーポンプにつなげ、ウッドストーンから泡を発生させる)で、5000円~10000円前後です。交換用ウッドストーンは、1個400円~500円前後になります。

水槽を立ち上げるときは、濾過フィルターのみで飼育を開始すると思います。その後、生体を導入する訳ですが、この生体を導入する段階でプロテインスキマーの設置を考えると良いでしょう。

ワンランク上の容量のプロテインスキマーを用意できれば、濾過フィルターの補助というより、メインの濾過装置として考えられるぐらいの効果が期待できます。

この3点が、普通の熱帯魚飼育とは違うところです。また、淡水魚より海水魚の方が水質に敏感ですし、縄張り争いも激しいので、水質管理や混泳などは特に注意が必要になります。

上記に記載した「ライブロック」や「人工海水の素」は量が増えると非常に重いので、近くに熱帯魚ショップが無い場合は通販で購入するのがオススメです。ライブロックを購入する際はレビューや口コミをしっかり確認した方が良いでしょう。

次は、少しステップアップしてイソギンチャクの基礎知識に行きたいと思います。

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イソギンチャクの基礎知識!

◎イソギンチャクの飼育は簡単なのか?

イソギンチャクの飼育は簡単なのか?と、疑問を持っている方もいると思います。種類にもよりますが、飼育は難しいです。水質にも敏感で、高水温にも弱く、夏場の水温管理のために水槽用クーラーが必要になります。

飼育しているイソギンチャクが死んで腐敗すると、水槽全体が崩壊してしまいます。水槽管理を怠ると飼育している生体にも悪影響で、全滅なんて事もありえます。このような悲惨な結果にならないためにも毎日の観察や水槽管理が重要になってきます。

そうはいってもクマノミとイソギンチャクの共生する姿が可愛くて、どうしても飼育したいという方がいると思いますので、そんな方のためにイソギンチャクの基礎知識をまとめてみます。

◎イソギンチャクは動き回る

種類や環境にもよりますが、イソギンチャクは、光や水流等のあたり方が自分に最適な、居心地の良い場所を求めて動き回ります。熱帯魚ショップの水槽で、ガラス面にベタっと張り付いているイソギンチャクを見ますが、自宅の水槽でもあのようになる可能性があります。

(動き回るトップ3)

1位・・センジュイソギンチャク

2位・・サンゴイソギンチャク

3位・・タマイタダキイソギンチャク

その中でもセンジュイソギンチャクは、何を求めているのか分からないくらい激しく動き回る場合もあり、水槽内のレイアウトに苦労します。




◎イソギンチャクの毒性

イソギンチャクには刺胞毒があり、素手で触ると、かぶれたりミミズ腫れになったりしますので、肌の弱い方はゴム手袋をはめておくと安心です。

イソギンチャクの刺胞毒は、自分の身を守るためと餌を捕るためで、触手がベタベタしている方が状態が良いと思ってください。

(毒が強いトップ3)

1位・・イボハタゴイソギンチャク

2位・・ハタゴイソギンチャク

3位・・シライトイソギンチャク

◎イソギンチャクには光が必要

強い光が無いと飼育が難しいイソギンチャクと、比較的弱い光でも飼育できるイソギンチャクがあります。

状態良く飼育していくためにはメタルハライドランプ(メタハラ)があった方が良いのですが、高精度LEDランプの方が経済的でオススメです。

(強い光が必要トップ3)

1位・・ハタゴイソギンチャク

2位・・イボハタゴイソギンチャク

3位・・ロングテンタクルアネモネ

(比較的弱い光でOKトップ3)

1位・・サンゴイソギンチャク

2位・・タマイタダキイソギンチャク

3位・・シライトイソギンチャク

メタハラを用意できれば一番良いのですが、今は性能の良い蛍光灯やLEDランプが多数販売されています。

照明器具は比較的高額ですので、予算内で購入できる照明を決めてから、飼育するイソギンチャクを選んだ方が良いのではないでしょうか。

◎イソギンチャクとクマノミの相性

イソギンチャクとクマノミには相性の良い組み合わせがあり、全ての種類同士の共生が上手くいく訳ではありません。広い海と違い、水槽内では相性の良い組み合わせでも共生しない場合もあります。

残念ながら、こればかりは飼育してみないと分からないという事です。そのためには、まずイソギンチャクを飼育できないと始まりませんので、比較的飼育の簡単なサンゴイソギンチャクの相性を見てみましょう。

(サンゴイソギンチャク×クマノミ)

この組み合わせが一番オススメで、比較的簡単に共生が楽しめます。クマノミの飼育も難しくなく、サンゴイソギンチャクも、イソギンチャクの中では飼育しやすい部類で、初心者でも容易に飼育できます。

しかし、クマノミはクマノミの仲間の中では大きくなりますので、他魚種との混泳は気を付けてください。

(サンゴイソギンチャク×カクレクマノミ)

カクレクマノミにはハタゴイソギンチャクが一番相性が良いのですが、ハタゴイソギンチャクは飼育が難しいため、サンゴイソギンチャクでチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。

自然界では、ほぼ共生する事が無いそうですが、水槽内だと「サンゴイソギンチャクにカクレクマノミが入った!」という話をよく聞きます。限られたスペースの水槽内ならではの共生ですので、ぜひチャレンジしてみてください。


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まとめ

カクレクマノミを始め、クマノミの仲間は海水魚の中でも飼育の簡単な部類に入ります。しかし、イソギンチャクは飼育難易度が高く、それなりの予算が必要になります。

フィルターの容量を大きくしたり、冷却装置(クーラーや冷却ファン)を準備したり、かなりの手間がかかります。

その手間のかかる難しさもありますが、水槽設備が整い、毎日の管理をしっかり行えば、イソギンチャクとクマノミの共生を自宅で見れる日が来ますので諦めないで頑張っていただきたいと思います。

(関連記事)以下の記事も参考にしてください。

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