熱帯魚飼育をレベルアップさせる方法!

熱帯魚飼育をレベルアップさせる方法!

熱帯魚飼育のレベルを上げたいと思っている方も多いですよね?

熱帯魚飼育をしていると、誰もが壁にぶつかります。

◎魚がすぐに死んでしまう。

◎水草が溶けてなくなってしまう。

◎思った通りのレイアウトができない。

など、人によって様々な悩みがあります。でも、せっかく時間をかけてシステムを作ったのに、ここで諦めてしまうのは正直もったいないです。

最初から、自分の気に入った水槽を作りあげるのは容易な事ではありません。しかし、最初に作ったシステムに少しずつ手を加えて、自分の思い描く水槽にしていくことは可能になります。

「毎日変化のない水槽に飽きてしまったり」、「水槽掃除をサボってコケだらけになってしまったり」と、やる気がなくなってくる時があります。それは、私も経験がありますので気持ちは分かります。

そんな時、思い切ってシステムを変えてみたり、レイアウトを変えてみたりすると、また新鮮な気持ちで熱帯魚飼育ができるようになります。




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・システムの変更!

◎水槽サイズの変更

最初に熱帯魚飼育をスタートさせる時、とりあえず小さい水槽の手軽なシステムで始めた方も多いと思います。小さい水槽は手軽に始められる反面、飼育できる魚の数や植えられる水草には限りがあります。

ここでは例として、25cmキューブ水槽から60㎝規格水槽に変更した場合、どんな変化・利点があるか見ていきます。

・25cmキューブ水槽の水量は約15リットル。

・60㎝規格水槽の水量は約60リットル。

このように、水量は約4倍になります。器具類は容量が違うため、残念ながら使用できないものがほとんどで、新しい器具類を用意する必要があります。また、底砂や水草なども追加しないといけません。「セット水槽」などを利用しても2万円前後の予算がかかります。

水量が増えて水槽自体も大きくなる事で、今まで植えられなかった水草や、少し大きめの魚を導入することが可能になります。

小さい水槽では小型のテトラを5~10匹が限界でしたが、60㎝規格水槽ですと「小型のテトラを30匹・グラミーのペア・コリドラス5匹」などの混泳も可能になります。

また、水草も前景用・中景用・後景用をバランス良く配置する事が可能になり、それにプラスしてウィローモス付き流木など、結構な量を植えることができ、小さな水槽では味わえなかった世界が広がります。

◎水槽の追加

小さい水槽で始めたけど、「もっと大きい水槽が欲しい!」と考える方も多いと思います。私もそうでした(これは誰もが通る道です。)何か違う魚を飼育したくなったり、たくさんの水草を植えたくなったりします。

しかし、最初に立ち上げた小型水槽にも愛着があり、残しておきたいと思っている方もいますよね。そんな時は思い切って、もう一つ新しい水槽を立ち上げてみてはいかがでしょうか。

同じサイズの水槽では同じ様な水槽になってしまうので、サイズの違う60㎝規格水槽にしてみましょう。60㎝規格水槽ですと重さもかなりあり、テーブルの上やカラーボックスの上には置けませんので、専用の水槽台が必要になります。

水槽台にも種類が色々ありますが、2段になって水槽を2台置けるタイプがオススメです。この水槽台を使えば、「上段に60㎝規格水槽を置き、下段に最初に立ち上げた小型水槽を置く」なんて事が一つの場所で可能になります。




(2台の水槽がある利点)

グッピーやプラティを飼育していると、知らないうちに繁殖をして、稚魚が水槽内を泳いでる事があります。しかし、同じ水槽で飼っていると親魚に稚魚が食べられてしまいます。

そんな時、2台の水槽があれば別々の場所で飼育できるため、稚魚が食べられずに済みます。稚魚を移動させるのは難しいので、最初に小型水槽でペアだけを飼育し、稚魚が確認できたら親魚をメイン水槽に移す方法がベストです。

飼育環境の違う魚の飼育や、自分の飼育したい生体が他魚種を捕食してしまう可能性がある場合、複数の水槽が必要になります。大きいメイン水槽と小型水槽2台ぐらいが、管理もしやすくて良いのではないでしょうか。

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・フィルターの変更!

水槽用のフィルターには色々な種類があります。手軽にセッティングできる、投げ込み式フィルターや外掛け式フィルター。そして、濾過能力が比較的高い上部式フィルターや外部式フィルターなどが主な種類です。

CO2を添加している水草水槽には、外部式フィルターがオススメです。水槽の上部に何も置かないので、水草に必要な光となる照明を複数個設置できます。また、外部式フィルターは密閉式のため濾過槽が空気に触れませんので、添加しているCO2の拡散も防止できます。

複数の魚を入れている魚中心の水槽には、上部式フィルターがオススメです。濾過能力もあり、水槽内に酸素を取り込む事ができます。複数匹の魚が入っている水槽は、魚が酸欠になってしまうこともあり、水槽内に酸素を入れてあげる必要があります。

エアーポンプで強制的に酸素を取り込む事もできますが、上部式フィルターであれば濾過した水が水槽内に入る時、水面と距離があるため空気に触れてから入ります。まさに、一石二鳥といったところでしょうか。

このように、自身の水槽環境や使用用途で使うフィルターは変わってきます。もちろん、手軽に設置できる外掛け式フィルターなども60cm水槽用があります。そのような器具類を利用すれば、大きな予算をかけなくても飼育がスタートできますので安心してください。水槽環境に合ったフィルターを選び、新しい世界を開拓しましょう。

・レイアウトの変更!

◎配置の変更

水槽を立ち上げて数カ月が過ぎると、何か物足りなくなってしまいます。これはアクアリストとしてのレベルが上がった証拠です。こんな時は、思い切ってレイアウトを変更してみましょう。

水草の配置を変更すると、また違った水槽ができ上がります。伸びきった水草をトリミングし、伸びきった根をカットして、一旦全てを取り出して植え替えます。

更に、新しい水草をプラスしてもいいですし、石や流木なども追加していくと、かなりいい雰囲気の水槽に変わっていきます。

◎底砂の変更

飼育初期の段階では、バクテリアの繁殖した底砂は濾過を助ける貴重なものです。しかし、数カ月もすると飼育に適した飼育水になっているため、底砂を変更しても大きな問題にはなりません。私は何度も底砂を変更していますが、問題が起きたことはありませんでした。

初めて飼育を開始する時、底砂は大磯砂を使うことが多いのですが、水草水槽にはソイル系の方が適していると思います。「底砂なんて・・」と思うかもしれませんが、変更すると全く違う景観になりますので一度試してみていただきたいです。

◎その他の変更

水槽立ち上げ時、水槽の背面にバックスクリーンを貼ったと思います。このバックスクリーンの色や模様を変更するだけで、全く違う水槽に見えます。買ってきて貼りかえるだけなのですぐに実践できますし、バックスクリーンを貼らずに背面に壁の色が見えるのも、なかなかいい感じになります。

照明の色を変えるのも、また違った味わいになります。普通の白系の照明から、青系や赤系の照明に変えるだけで、魚や水草が違って見えます。

水草には太陽光に近い白系の照明が適していますが、青い体色の多いテトラの仲間には青系の照明、赤い体色の多いコイの仲間には赤系の照明を照らすと、家のなかに小さな水族館ができたような、幻想的な空間になります。

・水槽のリセット!

これは、今までの内容とは少し違った意味になります。水槽を立ち上げて数カ月しても水質が安定せず、導入した魚がすぐに死んでしまったり、水草がすぐに溶けてしまったり、掃除をしてもすぐコケだらけになったりと、癒しのための水槽がストレスになってしまった場合は、思い切って最初からやり直してみましょう。これを「水槽のリセット」といいます。

生体がいる場合にリセットはなかなかできませんが、生体がいない場合はすぐにでも取り掛かることをオススメします。恐らくこのまま飼育を続けても同じことの繰り返しになると思いますし、何か原因がある場合もあります。

「水槽のリセット」をするのは、大変な作業ですし重労働です。黙々と作業を続けるのは、かなり苦痛だと思います。そんな時は、未来の水槽を想像しながら楽しいことを考えましょう。

「今までより本格的な水草水槽にしたい」・「ベアタンクでディスカスを飼いたい」など、リセットした後のことを考えると、元気が出てヤル気が沸いてきますよ。

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まとめ

熱帯魚飼育をレベルアップさせる方法は色々あります。水槽を追加したり、レイアウトを変更してみたり、今まで飼った事のない飼育難易度の高い生体にチャレンジしたりと、方法は様々です。

レッドビーシュリンプやグッピーの繁殖にチャレンジし、より良い個体を作り出すのも楽しめてオススメになります。

その他にも、雑誌などに掲載されているベテラン飼育者の水槽に習って、素晴らしい水草水槽を作っていくのも非常に魅力的です。

飼育者それぞれに目標とする水槽は違ってきますが、自分の求める水槽に少しでも近づけるためには、いきなり難しい事をするのではなく、一歩一歩レベルアップしていく事が大切です。

上記にも記載しましたが、水槽の追加やレイアウトの変更など、現状の状態から変化をつける事はレベルアップしていくためのモチベーションに繋がりますので、熱帯魚飼育をしていて壁にぶつかってしまった時は、ぜひ参考にしてみてください。


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