熱帯魚飼育の基礎知識として覚えておきたい夏場対策!

熱帯魚飼育の基礎知識として覚えておきたい夏場対策!

熱帯魚飼育の中で、一番気を付けないといけない季節は「夏」になります。実際、数年飼育をしている方は、夏場の高水温対策に悩まされているのではないでしょうか?

春や秋は、気候的にもそれほど神経質にならなくてもいいですし、冬場はヒーターを設置していれば問題ありません。しかし、夏場は外気温が高くなると同時に水温も上がってしまいます。その為、この高水温を抑えるためには何か対策をしないといけません。

熱帯魚は、徐々に上がっていく水温にはある程度順応しますが、高水温が続くと調子を崩し死に至ってしまいます。また、1日のうち3℃以上水温が上下してしまう水槽環境は、熱帯魚にとって最悪の環境といえます。

熱帯魚飼育の適温は24~26℃なので、28℃以上になったら注意しないといけなく、30℃以上になったら危険だと覚えておいてください。ですので、対策を考えるのは夏になってからではなく、冬~春にかけての期間に準備をしておく必要があります。

ここでは、水槽の高水温対策についてまとめていきます。

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・器具を追加する高水温対策!

◎冷却ファン

手頃な金額で販売されているので、一番手軽な対策といえるのが冷却ファンになります。人間が使うものでいえば扇風機といったところで、扇子やうちわで扇いだ時のやや涼しい感じの感覚です

大型水槽に対応しているものは無いので、60cm水槽以下の小型水槽向けになりますが、意外と効果があります。

欠点としては、音がややうるさい事と、飼育水の蒸発が早くなってしまう事で、足し水がかかせなくなります。

◎水槽用クーラー

金額が高くなりますが、水槽の水温管理を行うにあたって一番効果的なのは、この水槽用クーラーで、人間が使うものでいうとエアコンになります。

こちらは、小型水槽から大型水槽まで様々な種類が販売されているので、どんな水槽にも対応できます。部屋のエアコンを点けっぱなしだと寒くなりますが、それは熱帯魚も同じなので、クーラーとヒーターを接続し併用して使用します。

欠点としては、水槽用クーラー自体も高額ですが、電気代も高くなります。また、クーラー内に飼育水が通りますので、定期的なメンテナンスも必要になり手間が増えてしまいます。

◎照明のリフトアップ

夏場の高水温対策として、照明器具の管理は重要になってきます。照明を当てる時間を短くするのも方法の一つですが、水草水槽に照明の光は不可欠なので、育成上難しい面があります。

そんな時役に立つのが、照明を水槽から5cmぐらいの距離を保つ、リフトアップできる器具になります。

「たかが5cm?」と思ってしまいますが、手を照明に近づけた時、直接触るのと5cm離して触るのでは手に伝わる熱さが違います。そのため、水槽から5cmぐらいの距離を保つだけで、水温の上昇を抑える事ができます。

・器具を追加しない高水温対策!

◎外出時はカーテンを閉める

簡単な方法になりますが、これは私自身が普段から行っていた対策になります。

夏場、在宅時はエアコンを点けていても、外出時はほとんどの方が消すと思います。すると、部屋の温度がどんどん上がっていくため、水温も上がってしまいます。

その時、カーテンを閉めておくと気温の上昇もゆるやかになるので、必然的に水温の上昇もゆるやかになります。もちろん、水温の上昇をゼロにはできませんが、急激に水温が上昇するのを防ぐ事ができます。

◎直射日光を当てない

これは、水槽の設置場所によって難しい事もありますが、太陽の光が当たる時間だけ何か遮れるものを置くという方法です。

この光を遮るものは、熱帯魚ショップでは販売していないので、ホームセンターなどで探すようになります。また、水槽サイズに合わせて自作しても良いでしょう。

私は直射日光が当たる時、コケの発生を抑える事も兼ねて、60cmのデコパネというボードを水槽の横に立て掛けているのですが、水温の上昇・コケの発生共に効果的です。

◎水替えをする

やはり最終的には、この水替えが効果的になります。新しい飼育水の水温を少し低めに設定すれば、水槽全体の水温を下げる事ができます。

この方法の注意点として、いきなり水温を下げ過ぎると、飼育している生体がショックを受けてしまう場合があるので、少し時間をかけて徐々に下げていくようにしてください。

また、高水温になると水槽内のバクテリアも働きが悪くなります。すると水槽内のろ過能力も下がりますので、夏場の水替えは普段より早いサイクルで行うように心掛けましょう。

・高水温による酸欠の防止策!

元々、酸素は水に溶けにくい性質がありますが、水温が上昇すると更に溶けにくくなるため、水槽内の酸素濃度が下がってしまいます。

この酸素の不足した飼育水は生体に悪影響なので、何か対策を考えないといけません。ですので、過去に私が行った方法も含めて防止策を紹介していきます。

◎エアレーションをする

これは一番一般的な事になりますが、エアーポンプにエアーストーンをつないで強制的に酸素を入れてあげる方法です。

「酸素を出す石」というタブレットも販売されていますが、エアーポンプを使用する方法の方が効果的になります。

更に、エアーストーンに少しお金をかけて20~30cmの長さのあるものを使用すれば、水槽内にエアーカーテンができ上がり、水槽内の雰囲気が良くなります。

◎投げ込み式フィルターの追加

これは、前記のエアレーションと同じような感じですが、エアーポンプにつなぐ先が水中フィルターになります。

つなぐ先がエアーストーンではなくフィルターなので、酸素を供給する効果と合わせて、ろ過の補助としても使えて非常に便利です。

金額は1000円以下のものがほとんどですので、ろ過能力を上げて水槽内の生体数を増やしたい場合は、こちらを設置してみてください。

ちなみに私は、ジェックスのロカボーイMサイズを使用していましたが、交換用フィルターもコケ対策用やろ過強化用などが選べる上に、価格も安価だったので非常に使い勝手が良かったです。

◎シャワーパイプの位置を変更する

シャワーパイプを使用する外部式フィルターを使用している場合、排出口のシャワーパイプを水面より上にする事でエアレーション効果があります。

しかし、これには欠点もあり、水がはねるようになるので蓋が必要になりますし、水が水面をたたく音が気になってしまいます。

音は気になってしまうし、蓋も無いという場合は、水中のシャワーパイプの向きを上向きにして、水面を波立たせるように工夫してみてください。これだけでも効果が期待できます。




・比較的高水温に強い生体!

高水温対策とは少し違う意味になってしまいますが、高水温に比較的強い生体を飼育するという考え方も「あり」です。

比較的高水温に強い生体を挙げていきますが、高水温に耐えられるというだけで、高水温を好む訳ではないので間違わないようにしてください。

◦ディスカス

◦小型コイの仲間

◦ベタ

ディスカスは、普段から30℃ぐらいの水温で飼育する事があるので、高水温での飼育も問題ありません。

しかし、小型コイとベタは比較的強いという事なので、高水温対策も取りつつ飼育をしていただきたいです。従って、高水温を好むのはディスカスぐらいになります。

・特に高水温に弱い生体!

熱帯地域に生息している熱帯魚も、水温が28℃を超えると注意する必要があり、調子を落としてしまう種類も多くいます。

その中でも、特に高水温に弱いという種類を記載していきます。

◦プラティ

◦トランスルーセントグラスキャット

◦エビの仲間

水質悪化に比較的強いとされているプラティを始めとするメダカの仲間ですが、高水温には弱い面を見せます。「丈夫=高水温に強い」という訳ではないので注意してください。

小型ナマズの仲間のトランスルーセントグラスキャットも、高水温には弱いです。体長を崩すと、特徴である透明の体色が白っぽくなり、一目で病気だと分かります。

そして小型エビの仲間ですが、全般的に高水温に弱く、水温が高くなると次々に死んでいってしまいます。

これらの種を飼育する場合は、冷却ファンを付けて水温管理をしっかり行わないといけません。場合によっては、水槽用クーラーの設置を考えた方が良いでしょう。

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まとめ

夏場の対策は、高水温の対策が主になりますが、この夏場の時期を乗り越えないと、年単位での飼育は難しくなってしまいます。また、季節によっては急に気温が上がり水温も上がってしまう事があります。夏場だけに限らず、そんな時も上記に記載した対策を活用していただきたいです。

高水温になると、水槽の浄化に重要な役割をするバクテリアの働きも悪くなり、水質悪化も早くなってしまいます。そうすると、必然的に飼育している生体に悪影響が出るようになり、負の連鎖が続いていきます。

一番最初にも記載しましたが、1年の間で高水温に対して一番気を付けなければいけないのは「夏」になります。実際、高水温が原因で生体を死なせてしまって、熱帯魚飼育をやめてしまう方も多いです。

せっかく苦労して始めた熱帯魚飼育ですから、1回の挫折で諦めてしまうのはもったいないですよね。私は、この記事に記載した内容の対策を行って約15年飼育をしていました。

飼育している生体を大切にして、いつも気にかけてあげるのは大切な事ですが、神経質になり過ぎると飼育する事自体が苦痛になってしまいます。水槽は癒されるための空間ですので、上手く長く付き合って行く事を第一に考えていただきたいです。

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