海水魚飼育の夏場に大切な高水温対策は!
海水魚飼育において夏場の高水温対策は、飼育者にとって悩ましいものですよね?
「水温計を確認したら28℃を超えていた!」なんて経験も珍しい事ではありません。また、高水温対策は特に夏場が重要になってきますが、最近は温暖化の影響で春から秋にかけてと長い期間対策を考えないといけません。ですので、準備はまだ寒さの残る冬場から考えていく必要が出てきます。
私も以前、7月に2泊3日の家族旅行に行き、帰ってきてから水温計を確認すると、「なんと31℃になっていました!」。幸い、生体は全て無事したが、可愛そうな事をしてしまったと反省しました。
水槽の周りには色々な器具がありますので、水温が上昇していくのは仕方のない事なんですが、飼育している生体にとっては決して良い事ではありませんので、対策を考えてみたいと思います。
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(対策1)
◎冷却ファンを使う
冷却ファンは、金額もそれほど高くないので、一番簡単な対策方法でしょう。手軽に設置できますし、効果もまずまず期待ができます。
気を付けるのは、海水の蒸発が早まる事で、足し水が欠かせません。大型水槽用のものはありませんが、水槽サイズに合ったものを使用してください。
小型水槽で飼育している場合や、やや大きめの水槽の一時しのぎといった感じで考えていただきたいです。
(対策2)
◎水槽用クーラーを設置する
一番効果的なのが、水槽用クーラーを設置する事です。金額は高額になりますが、水温を一定に保てるので、生体・サンゴ・イソギンチャク等が、状態良く飼育できます。
金額が高く設置するのが難しく感じますが、中級者から上級者の水槽には、ほぼ設置してある重要な器具類になります。
(対策3)
◎照明の点灯時間を短くする
水温を上昇させる原因の一つは、照明の点灯時間が長い事です。照明器具に手を近づけると、熱を感じると思います。この手で感じた熱を、水槽はずっと浴びている訳ですので、水温がどんどん上昇してしまう結果になります。
強い光量を必要とするサンゴを飼育している場合は少し難しいですが、夏場等の暑い時期の点灯時間は、冬場の寒い時期よりも短めにしたいところです。
(対策4)
◎部屋全体を冷やす
夏場、ほとんどの家庭で冷房を使用しています。部屋の温度が下がれば、水温も下がっていきますので、何も購入せずにできる対策方法です。しかし、この対策は、在宅時にしかできませんので、他の対策と併用する必要があります。
また、カーテンを遮光カーテンにして、室内に入る日光を遮るのも意外と効果があります。家族の了解が得られれば、試していただきたい対策です。
(対策5)
◎直射日光を当てない
日当たりの良い場所に水槽を置いておくと、気付いた時には直射日光が当たっていて、水温が上昇してしまいます。また、鑑賞に邪魔なコケが発生する原因にもなります。
この直射日光が意外と盲点で、ほったらかしにしてしまいがちです。冬場の寒い時期はそれほど心配ありませんが、太陽の熱はけっこう強いので、特に夏場は水温上昇の大きな原因になってしまいます。
水温上昇も心配なんですが、コケが発生するスピードも速くなりますので、直射日光が当たる場所に水槽を設置している場合は、光を遮るためのボード等を用意した方が良いでしょう。
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まとめ
上記5つの対策の中で最も効果的なのは、やはり水槽用クーラーを設置する事です。特に、サンゴやイソギンチャクは高水温に弱いので、飼育を考えている方は設置が必須と思っていただいた方がよいでしょう。
60cm水槽以下の水量でしたら、冷却ファンも効果があります。「在宅時は冷房で室内全体を冷やし、外出時は冷却ファンを使用する」などといった使い方もできますので、意外と便利で効果的な対策になります。
水温が上昇した時に、袋に氷を入れて浮かべるという方もいますが、この方法は水温が一気に下がってしまうので、あまりオススメできません。水温の急変は、生体にとって悪影響ですので、水温を下げる場合は、様子を見ながら徐々に行うようにしましょう。
また、(対策3)・(対策4)・(対策5)は高水温対策と合わせて、コケの発生も抑制できますので、一石二鳥の対策法といってよいでしょう。
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