海水魚飼育を少し大きい水槽で始める方法!
海水魚飼育を小型水槽ではなく、少し大きめな水槽で始めたいと考えている方も多いですよね?
もちろん、大型ヤッコやミドリイシなどを飼育するための大きなオーバーフロー水槽が準備できれば一番理想的ですが、自宅の限られたスペースでは、なかなか難しくなります。
大型のオーバーフロー水槽の設置をするにあたっては、床の補強工事をする必要が出てきたり、オーバーフロー水槽を設置するのに何十万円もかかってしまったり、手軽に始められるレベルではありません。
ここでは、大型水槽と小型水槽の中間にあたる60×45×45(水量約100リットル)の水槽について考えていきたいと思います。
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・どんな水槽なのか!
水質管理のしやすさや、初めて水槽を立ち上げる時にオススメされるのは60cm規格水槽が多いのですが、60cm規格水槽の水量は約55リットルです。それに比べて60×45×45サイズの水槽の水量は約100リットルになります。
横のサイズはどちらも60cmですが、高さと奥行が10~15cm前後増えるだけで水量が約2倍になります。同じぐらいのスペースに置ける上に、水質の安定度も高まりますので、非常に便利な水槽サイズといえます。
水量が増え、サイズも大きくなる事で、導入できる生体やサンゴは大きく変わってきます。もちろん水槽の中に入れる「海水・底砂・ライブロック」の量は多く必要になりますし、器具類も水量に合ったものが必要になるため、予算はそれなりにかかります。
水量が増えれば、水質の安定度はかなりの違いを感じますし、水替えの回数も減らす事ができます。初期投資をして必要な器具類を揃えれば、後の水槽管理が比較的簡単になるという事です。
・どんな生体を飼えるのか!
大型ヤッコの成魚を飼う事はできませんが、中型ヤッコを中心にした混泳水槽や、マウスブルーダーのプテラポゴン・カウデルニーの繁殖水槽にチャレンジする事も可能です。
濾過能力により導入できる生体数は変わってきますが、この水量に合うフィルターにプロテインスキマーを併用すれば、色んな魚種の飼育が可能になります。
白点病になりやすいチョウチョウウオの混泳水槽も飼育が可能になります。水量が多ければ水質も安定しますし、チョウチョウウオは比較的大きくなりますので、この大きさの水槽で飼育する方がストレスを軽減させられます。
水質管理と高水温対策をすれば、イソギンチャクとクマノミ類の共生を自宅で再現する事も可能になります。水質は定期的な水替えで対策ができますが、高水温対策には水槽用クーラーか冷却ファンが必要になります。
・どんなサンゴが飼育できるのか!
生体の数が少なめで、水質管理がしっかりとできている水槽でしたら、中級者向けのサンゴまでは飼育が可能です。水槽の大きさもある程度ありますので、色んな種類のサンゴを導入できます。
サンゴには、メタルハライドランプ(メタハラ)や、ハイパワーLEDランプが必要になる種類もいますし、水流ポンプで作るランダムな水流も重要になってきます。この水槽サイズでしたら、水流ポンプが最低2個は必要になります。
ミドリイシのような、上級者でも長期飼育が難しい種類は飼育しない方が良いでしょう。ミドリイシ以外にも綺麗なサンゴはたくさんありますので、ショップで気に入ったものを選んでください。ほとんどのサンゴの飼育が可能になります。
段階を踏んで、充実した飼育設備を整える事ができれば、ミドリイシなどのSPS類に飼育も可能になります。その為には、それ以外のサンゴが普通に長期飼育できるレベルの飼育技術が必要になりますので、焦らずゆっくりレベルアップしていってください。
・普段の管理方法は!
普段の管理は、60cm規格水槽と大きな変わりはありません。フィルターの掃除やガラス面のコケ掃除などは同じで、違ってくるのは水替え時に作る海水の量ぐらいです。
1カ月に1回、水量の半分を取り換えるとしたら、この水槽の水量が約100リットルなので、50リットルぐらいは作るようになります。飼育している生体の数が多ければ、餌代も増えていきます。
水替えの頻度は水槽の状態によって変わってきますので、普段から水槽をよく観察する事を心掛けて、水替えサイクルは自分自身で決めていかないといけません。また、給餌や照明の点灯時間もある程度一定の時間を決めた方がしっかりとした生活サイクルができるので、飼育している生体を良い状態に保てます。
飼育水や、水槽内にライブロックなどを入れて水槽設備を完成させると、水槽全体の重さは60cm規格水槽の約2倍になります。当たり前の事なんですが、不安定な場所には置かないようにしましょう。
・器具類の準備!
器具類の準備ですが、60cm規格水槽を目安として比較すると、ほとんどの器具がワンランク上の容量のものが必要になります。
その器具類の中でも特に重要なのが、フィルターと照明です。フィルターが重要なのは分かると思いますが、水槽の高さが約10cm高くなりますので、水槽の底まで届く光量の照明を選ぶ必要があります。特に、サンゴ水槽を考えている方は気を付けないといけません。
清掃用具で準備したいものもあります。20リットル用ポリタンクと、15リットル入るバケツの2個は準備したいところです。水替えの時、30~50リットル新しい海水を作りますので、このぐらい準備しないと足りません。
ポリタンクとバケツはホームセンターで色々なサイズが販売されていますので、違うサイズのものを用意しておくと何かと便利です。
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まとめ
海水魚飼育を始める時、小さい水槽から徐々にステップアップして、飼育に慣れてきたら水槽を大きくしていこうと考えている方もいると思います。
まだ上手く飼育できるか分からない状態で、大掛かりな設備を準備する事は難しいですし、予算的にも決して安いものではありません。
しかし、小型水槽から順に器具類を揃えていく場合、ステップアップしていくごとに予算がかかりますし、不要になってしまう器具類が増え、無駄なものが多くなってしまいます。
ですので、少し大きめの水槽で飼育したいと考えているのであれば、飼育を始める初期段階から大きめの水槽を準備した方が、トータル的に見て安く仕上げる事ができます。
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