海水魚水槽での大型ヤッコの飼い方!
海水魚水槽で大型ヤッコを飼いたい!と思った事ありませんか?
大きな体形の海水魚が、大きな水槽を優雅に泳ぐ姿が自宅で再現できれば、まさに夢の空間です。
その大型ヤッコの魅力の一つに、体色変化が挙げられます。状態良く飼育をしていれば、幼魚から成魚になるまで、体色や模様が全く違った魚に変化していきます。寿命も10年~20年と長く、しっかりと管理して幼魚から飼育していると、成長していく過程が観察できます。
水槽サイズですが、幼魚の内は60cm水槽で飼育が可能です。しかし、成長が意外と早く、すぐに手狭になってしまいますので、最低でも90cm水槽を用意しましょう。優雅に混泳している姿を見たい場合は、大掛かりな180cm以上のオーバーフロー水槽が必要になります。
幼魚は、5000円前後で販売されている個体もいますが、成魚は10000円~数万円まで様々です。餌付きやすさや適応力の高さから、幼魚を入手して育てて行く方が良いのではないでしょうか。
ここでは、大型ヤッコの代表的な種を紹介してみたいと思います。
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・代表的な大型ヤッコ!
◎タテジマキンチャクダイ
幼魚は、『ウズマキ』という愛称で呼ばれる人気のポピュラー種で、500円玉サイズで入手し、成長に伴う体色変化を楽しむ飼育者が多くいます。
成魚は非常に見応えがありますが、気性が荒くなるのが残念なところです。相手を威嚇する時に、うきぶくろを震わせて音を発する事があります。
◎サザナミヤッコ
幼魚期のさざなみ模様が特徴で、タテジマキンチャクダイと並び、最もポピュラーな種類になります。こちらも、幼魚から成魚になるまでの体色変化を楽しむ事ができます。比較的安価な上、丈夫で飼育しやすいのも魅力の一つです。
◎イエローバンドエンゼルフィッシュ
体に入る黄色い斑紋が印象的な種で、通称『マクロス』と呼ばれています。以前は高価な魚でしたが、養殖個体が輸入されるようになって、比較的リーズナブルになってきました。
水質と栄養バランスに注意して飼育していけば、体色は青みを増し、飼い込むほどに味わいが出てきます。
◎アデヤッコ
幼魚の体色は、白と青のラインが交互に入り、成魚になると顔の部分に青が残り、体は黄色っぽくなります。そのため『ブルーフェイス』の愛称で親しまれています。
輸入量も比較的多く、熱帯魚ショップでもよく見かけられる人気種で、状態良く飼い込むと素晴らしい個体に成長します。
◎フレンチエンゼルフィッシュ
幼魚は、黒にクリーム色のラインが入っていますが、成魚になるとそのラインが無くなり、体高が出て非常に見栄えがよくなります。この見栄えのするバランスの良い形に育てるためには、ある程度高さのある水槽が必要になってきます。
似た種にグレイエンゼルフィッシュがいますが、幼魚期のラインが白っぽいので区別がつきます。
◎クイーンエンゼルフィッシュ
体色の綺麗さや存在感は、まさにクイーンの名にふさわしいでしょう。飼育もクイーンというだけあって、青の体色維持が非常に難しく、水槽飼育では青が薄くなり黄色っぽい個体になってしまいます。
大型ヤッコの水質は、サンゴ水槽ほどシビアではありませんが、クイーンエンゼルフィッシュの体色を維持するためには、サンゴが成長するくらいの水質を維持しなければなりません。
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まとめ
大型ヤッコの飼育の楽しみは、その大きな体で優雅に泳ぎ、混泳している姿だと思います。しかし、実現するためには180cm水槽以上の設備が必要になってきますし、床の補強工事をしないと設置できない場合もあります。金額も相当な額になりますので、飼育を始める前に家族とよく相談してください。
自然下では、25~30cmになる個体でも、水槽内では水槽サイズに合わせて成長するため、そこまで大きくはなりません。大型ヤッコ同士の混泳を考えないのであれば、90cm水槽でも飼育は可能になります。大型ヤッコを主役に、スズメダイ等の小型魚と混泳させるのも良いのではないでしょうか。
大型ヤッコのもう一つの楽しみは、体色変化になります。幼魚期から育て、成魚になるまでの体色変化は飼育者しか味わえません。人口餌にも比較的慣れますので、工夫しながらバランス良く豊富な種類の餌を与えれば、体色変化が楽しめるようになるでしょう。
私が以前に行った事のある熱帯魚ショップでは、3~4mぐらいの水槽に多数の大型ヤッコが混泳している水槽がありました。それはもう何時間でも見ていられるような素晴らしい水槽で、実際に1時間近く見ていたのを覚えています。
もし、自宅の近くのショップにこのようなレイアウト水槽がある場合は、まずは見に行ってみて大型ヤッコの魅力を堪能しても良いと思います。飼育を考えるのは、それからでも遅くはありません。
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