サンゴが溶けて無くなってしまう原因とは!

サンゴが溶けて無くなってしまう原因とは!

サンゴは何で溶けて無くなってしまうのか!不思議に感じてる方も多いですよね?

サンゴは海水魚より水質悪化や高水温に弱く、気付くと衰弱していて、いつの間にか溶けて無くなってしまう事もよくあります。金額も比較的高価なので、ダメになったサンゴを見るとショックも大きいです。

ミドリイシなど、特別な器具類がないと飼育が難しいSPS類なら理解もできますが、それ以外の種類までが溶けて無くなってしまうと、飼育していく自信もなくなってしまいます。

そのショックを少しでも減らすためには、やはり最初から難易度の高いサンゴにチャレンジするのではなく、水質に対しての許容範囲が広い、比較的飼育の簡単な種類を選ぶ必要が出てきます。

飼育初期の段階で目標の水槽ができあがる事は少ないので、徐々にステップアップしていく方が良いでしょう。期間としては、半年ぐらいを目安として少しずつ追加していただきたいです。

しかし、徐々にステップアップをするにしても、最初に入れたサンゴが次々にダメになってしまっては、目標としている水槽に到達する事ができません。ここでは、サンゴが溶けてしまう原因を説明していきたいと思います。

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・サンゴが溶けてしまう原因!

サンゴが溶けてしまう原因としては、飼育環境によって色々考えられます。立ち上げ初期の安定していない水槽でサンゴの状態が悪くなるのはよくある事なので別としますが、立ち上げからある程度の期間が経過して、海水魚は問題なく飼育ができるのにサンゴはダメになってしまうという場合、以下のような事が考えられます。

◎海水の比重

海水魚は海水の比重に対して許容範囲が広く、比重が1.018~1.025辺りで飼育していても大きな問題にはなりません。しかし、サンゴは比重に対して非常にシビアで、比重を1.021~1.023に合わせないと長期飼育が難しくなります。

飼育を続けていくうちに飼育水が蒸発したり、水槽の水替えをしたりしますので、水質や比重が一時的に不安定になる事もあります。この不安定になる期間を、できるだけ少なくしていく事がサンゴ飼育のポイントになります。

◎サンゴの配置

サンゴには、毒性の強いものと弱いものがあります。毒性の強いものは触手を伸ばして攻撃しますので、近くに配置しているサンゴがその毒によって溶かされてしまう事があります。

毒性の強いサンゴや、触手を伸ばして攻撃をするサンゴは、一定の距離を置いて配置するようにすれば、この問題は解決できます。

◎飼育している生体数

サンゴ水槽において、飼育している生体数は非常に重要です。たくさんのサンゴを配置した水槽に、たくさんの海水魚が泳いでいれば、もちろん見栄えは最高になります。しかし、水質悪化が早いので、それを実現するためには多くの水量を確保できる大きめのオーバーフロー水槽が必要になってしまいます。

通常濾過の水槽(フィルターのよる濾過の水槽)の場合、できるだけ生体数を抑えて水質悪化を防止しないといけません。60cm規格水槽でしたら、小型な種類を2~3匹が目安になるでしょう。




◎水流

意外と難しいのが水流になります。直接サンゴに当ててしまうと触手が切れてしまったり、設置場所から落ちてしまったりと、サンゴに悪影響を与えてしまいます。

また、水流が弱すぎると、水槽全体に海水が循環せず淀んだ場所ができてしまい、触手や表面にゴミが溜まり徐々に状態が悪くなっていきます。

そのため、複数の水流ポンプを使い、ガラス面をクッションにして、水槽全体の海水が循環するようなランダムな水流を作っていかないといけません。

◎光量

サンゴを状態良く飼育するためには、充分な光量が必要になります。光量が弱いと徐々に衰弱していき、結果的に溶けて無くなっていきます。

メタルハライドランプ(メタハラ)が準備できればいいのですが、金額も維持費も高くなってしまいますので、高精度LEDライトが一番良いのではないでしょうか。

また、サンゴの中には強すぎる光で黒ずんでしまう種類もいます。このような種類のサンゴは、水槽の下部やライブロックの陰に配置する事で解決できます。

◎水温

サンゴは海水魚に比べて高水温に弱い面があります。特に暑い時期、30℃近い水温になってしまうと触手が開かなくなり、状態が急激に悪化していきます。一度状態が悪くなると元の元気な状態に戻る事はほとんどないので、結果的に溶けて無くなっていってしまいます。

対策としては、水槽用クーラーの設置が一番効果的になります。金額は高額ですが、サンゴの長期飼育をする場合の必需品と考え、飼育初期の段階から準備をしていただきたいです。

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まとめ

まだサンゴの飼育が一般的ではなかった頃、サンゴは安価に販売され水槽内の装飾品の一つと考えられていました。当時は、サンゴの飼育器具もほとんどなく、飼育方法も分からなかったので、使い捨てのような感覚で使われていた時代もありました。

しかし、現在はサンゴ飼育に必要な器具類も豊富にあり、飼育する人も増えた事から、サンゴ自体の金額がどんどん上がっています。

海水魚より高価に感じる上に飼育が難しいサンゴですが、購入して数カ月で溶けて無くなってしまうのは、やはりショックが大きいです。ミドリイシなどSPS類の飼育は別として、サンゴが溶けてしまうという事は何らかの原因があります。

サンゴが溶けてしまう原因としては、水替えの回数が少なくて水質維持ができていない事が一番の理由になると思いますが、上記6項目の中に原因がある場合も考えられますので、まずはこの辺りから見直してみて水槽環境を改善してみましょう。

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